己の家族を捨て、新宿救護センター(歌舞伎町駆けこみ寺)に全身全霊をかけて3年。人生に迷い、絶望し、駆け込んできた人の涙と、そこに集う人々の熱き思い―。
2003年刊「新宿歌舞伎町駆けこみ寺」に続く第2弾。
玄秀盛 著/角川春樹事務所
1,575円(税込)
2004年10月8日発売
※以下冒頭より抜粋
新宿救護センター、通称「新宿歌舞伎町駆けこみ寺」を始めて二年。私は四十八歳になった。
<俺の人生、いったい何やったん?>
自分の人生を改めて検証してみると、二つの言葉が思い浮かぶ。悔しさとおびえ。それが私の人生の原点だった。